なみゆいの会 周流杖術

周流旧杖術の会です。杖を使った型稽古の練習会です.

周流杖術という武道の練習会です. 交流武術研究会 周流代表 村中喜峰の作った武道です。 およそ、1メートル30センチの棒を使った型稽古の武道ですので、自由に打ち合うことはありません。

打撃と太極拳

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打撃について、如何に効果的な突きを放つことができるか、について、少し。
軽いものを運ぶのと重いものを運ぶのと、どっちが速く出来るか、まぁ、一抱えもあるような大きな石を必死こいて、よたよたと動かすより、風船のような軽いものを引っ張って動かす方が楽だし速い。
なら、打撃するところの拳というものも、軽い方が速く動く。ただ、問題は軽い拳は当たっても効かないわけでそれが困るわけです。

F=mαでしたか、力のモーメントの公式は、百年も昔に学校で習ったものですからうろ覚えです。
αは加速度、mは質量でしたか。
この場合はmが拳になると仮定して、αは、思いっきり速く動いていたのが、一瞬にして0という速さになる、つまり遅くなる、反対向きの加速度が生じることで、拳のエネルギーが対象に移転するわけです、つまり、速いほど衝撃があるわけなのですが、あんまり、mが小さいとFも比例して小さくなってしまうわけです。
単純にmを大きくしたいなら、体全体がmになるような突き、言い換えれば体当たりというのもありで、太極拳ではいろんな体当たりがあります。この発想で行けば、突きは体当たりの一種でもあります。案外、体、この場合は胴体を対象に考えていますが、速く動くものです。

でも、もっともっと速くと願いますと、やっぱり、腕と胴体を切り離さなければと思うわけで、いわゆるロボットアニメの、懐かしきロケットパンチです、この芸当が出来なければと思うのです。

まさか、人間の腕が炎を後ろから吹き出しつつ飛ぶなんてことはありえないわけで、どうするかというと、各関節部分を柔らかくして、拳が移動している間、胴体との繋がりを断ってしまうのです。
感覚的にはまさしく拳が体から離れて飛んで行くような感触です。

さて、仮にとても速く、この拳が相手の体に当たったとしても、人の体には弾力がありまして、軽ければ簡単にはじき返されてしまいます。
主体を交換し見方を変えますと、突きとは、こちらの拳に相手が体当たりをかけて来たという見方も出来ます。
つまり、反動という相手の攻撃に、拳をひるませない、その拳の位置を維持出来れば、その、反動は再度相手の体へ向けて跳ね返されることになるわけです。

これは拳と体との、断ち切った繋がりを一瞬で繋げることで実現します。
いわゆる二度突きです。
一瞬で繋げ、この拳から、腕を通り、帰って来た衝撃を胸と背中で支える。

ところで、どうしてこんなことを書いたかと申しますと、分散運動と繋がりを、「おいどを仕舞う」という動作を利用して説明するための予備知識として書いたのでした。それでは、また。



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太極拳教室


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おいどを仕舞う

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