周流旧杖術の特徴
周流旧杖術の特徴
杖術の前に「旧」と付けているのは、私が教わったのは十数年前で、それ以降、周流杖術は進化しています。私はそれを覚えておらず、十数年前に教わった動きをぼちぼちと、一人で練習してきましたので、古い動きしか知らず、周流旧杖術と表現しています。
師村中喜峰は太極拳、形意拳を主としております、ですから、武器術も武器を使わない体術の練習を深化させるための手段として作り出したものです。
ですから、杖術と言いながらも、杖で攻撃するという考え方はあまり採用していません。もちろん、動きとしては、杖で突いたり、打ち下ろしたりはします。
さて太極拳は接近戦の武術です。
肘や膝、腰などを使って攻撃します、つまりはできるだけ相手に近づかなければなりません。
杖術は相手に接近し、相手の攻撃範囲内にできるだけ安全に入り込むことを主眼に考えられていると、これは私はそう解釈しています。
結果、お互いが上手くなりますと、杖のぶつかる音がなくなっていきます。つまり、相手が杖で防御しているところに、わざわざ、杖で打ち込む必要はない。杖同士がぶつかる寸前に違う動きに変化する、そのように作られています。